【目次】
No.116_大阪の会社のロゴデザインを制作致しました!
親しみやすい/ポップ, 製造業/工事業, その他のロゴ実績/2018.07.17
大阪で、アパレル・服飾関連商品の制作・製造の請負や管理などを行う企業のロゴデザインを作成致しました。
●1.ロゴデザイン制作ご依頼の経緯
現在お勤めの会社から独立して新しく起業される事に伴い、取引先となるメーカーや工場などに対し、信頼感や堅実さ、真面目さを感じて頂くためのツールとして会社のロゴを必要とされていました。
お問い合わせの時点でかなりしっかりと内容や意図を記載してくださっており、ロゴによって信頼感を出すだけでなく、女性スタッフが中心となった華やかさや優しさ、明るさも出したいとお伝えくださいました。
また、打ち合わせ時には社名の由来や理念などを書いた資料を持参してくださり、とても丁寧にご対応頂きました。
●2.シンボルマークについて
マークを構成している一つ一つのパーツは、笑顔をイメージした造形となっています。
事業としては、メーカーの企画をベースに、工場とも連携をとり一つの服を完成させていく、いわば縁の下の力持ち的な存在(私たちの業界でいう、アートディレクターやクリエイティブディレクターのようなイメージでしょうか)です。
スピードを重視するのではなく、細部までこだわり大切にし、品質の高い服を作り上げる。
それにより取引先も喜び、またそれを購買するエンドユーザーの方々も喜び、自分たちも喜びを感じ、常に向上心をもち皆が満足する、喜ぶという姿勢から、幸せが循環していく、関わる皆が笑顔になる様子をシンボルにしています。
このシンボルマークには自社を象徴するようなイニシャルや服飾関連パーツは取り入れず、自分たちが主役となるのではなく、幸せや喜びの循環のためにしっかりとサポートをしていくと言う姿勢を現しました。
角が丸く優しい印象、明るく暖かなイメージがありながらも、可愛らしすぎず信頼感もあるデザインです。
●3.ロゴタイプ(社名書体デザイン)について
シンボルマークが柔らかで優しい印象のため、社名の書体については堅実さもあるデザインにしました。
読みやすく、シンプルで信頼感のあるデザインに。しかし角はわずかに丸くする事で印象を和らげています。
社名には無理に装飾を取り入れてずシンプルである事で、シンボルマークを引き立て、会社としての品格もあるものとなっています。
●4.デザイン制作の経緯
ロゴ制作の最初の打ち合わせ時に、今回も下図のようなマトリックスを用いました。
上のような図を一緒に見て、今回のロゴがどんなイメージを出したいかを一緒に検討します。
共通の資料を見る事で、お互いの中のイメージや方向性のズレを出来るだけなくし、適したものをスムーズに作れるようにします。
今回の場合は、グレーで囲った部分のテイストをお求めでした。言葉にすると、「明るい」「親しみやすい」「暖かい」「信頼感」といったイメージです。
明るさや親しみやすさを出したいが、やりすぎる(偏りすぎる)とポップで会社ロゴとしては軽い感じになってしまう・・と言う懸念があり、どのようにうまく親しみやすさと信頼感のバランスをとるか、と言う点がポイントでした。
初回の提案としては、方向性を3パターンに分けて提出致しました。しかし、あくまでも上記のグレーの範囲から外れすぎない中で、どのバランスが良いか、どのテーマが良いかをご検討頂けるようにしています。
提案シートの最初に、提案デザインにどんなテーマをもたせているか、どのような構成となっているか、簡単に説明しています(上図)。
テーマ1=「満足、幸福、貢献」、テーマ2=「業種」、テーマ3=「つながり」としました。
上図は、初回のA案として提出したデザインです。この案が決定案のベースとなりました。
初回デザインの提出時、実際のご使用をより具体的に想像して頂きやすくするため、簡易的な名刺と封筒のイメージ図もつけています。
基本的にこの案をベースとしてOKを頂いたのですが、次のステップとして検討用にカラーのバリエーションをご希望されました。
「明るい」と言うテーマを守った中で数パターンのバリエーションを提出しています。
色だけでなく形状についてもアレンジをリクエスト頂きましたので、外形の違いのバリエーションを制作しています。
上図の赤丸のデザインに決定しました。マーク全体のフォルムにより丸みが出ています。
また、この時、ご依頼当初より制作が決まっていた名刺や封筒のデザインも進めており、修正案と同時に提出しました。
会社としての信頼感や品格を守るため、ごくシンプルなイメージの中で数パターン制作し提示しています。
●5.決定デザイン
最終的に、色は初回提出時の色、形状は前述のデザイン、名刺と封筒は上図の左側のデザインをベースに決定しました。
シンプルですので、黒一色や白抜きでも使用できるロゴとなっています。会社ロゴとして、こういった普遍性や汎用性はとても重要です。