No.030_飲食店を経営する会社のシンプルなロゴデザインを制作しました。

企業のロゴデザイン制作例 企業のロゴデザイン制作例

飲食店を経営する会社のロゴデザインを作成させて頂きました。

1.デザイン制作のコンセプト

いわゆるフランチャイズの飲食店を経営されている企業様です。
ご依頼当初のご希望としては、「会社らしいかっこいいデザイン」「シンプルなもの…未来へ羽ばたくような」と言った内容でした。
ご希望に沿った、イニシャルを使用したシャープなイメージのデザインも作成していたのですが、何となく違和感を感じ再考することに。
チェーン系の飲食店と言うとブラック的な印象など労働関係に関して一般消費者にあまり良いイメージを持って頂けていなかったり、
また、クライアント企業はアットホームな雰囲気であること、「幸せ」や「豊か」と言ったワードが入ったキャッチコピーの響き、
現在のウェブサイトの明るいテイストなどを考慮し、「カッコイイ!」と言うようなデザインではなく、
温かで信頼感や安心感があるロゴが適しているのではないかと考えました。

2.ロゴデザインのモチーフ

展開しているお店も和食のお店がほとんどだったことから、「家庭の食卓」「家族の温かな食事」というテーマを鍵として取り組むことに致しました。
ご飯やお味噌汁などの料理を検討してみましたが、特定の料理や食材をロゴにすると「お米にこだわったお店」「味噌汁のスペシャリスト」のような印象になってしまいます。
そこで、セッティングされたテーブルのイメージを抽象化しようと試みました。
最初はお皿や四角いテーブルなどを図形的に考えていたのですが、「家庭の食卓」をより強く表すため、「一汁三菜」をモチーフとしたロゴにする事にしました。

デザインのモチーフ

丸と四角だけで表し、ごくシンプルで安心感のあるイメージに。
家庭の食事の原点をモチーフとして、幸せで豊かな食文化の創造というテーマを表現しました。

完成したシンボルマーク

提案時には、名刺や封筒にロゴを入れた場合のイメージ図を添付し、より使用シーンが想像しやすいように致しました。

名刺と封筒での使用イメージ

3.案件を振り返って

お伺いしていた内容とは別のイメージの案を提案するのは、少し勇気が必要でした。
しかし、「この方がカッコイイと思います!」というような一人よがりで個人の価値観によるものではなく、お客様の事をより良く表すには、
適正に表現するにはどうすべきか、どんな会社なのか、という事を、悩んだ末に導き出しています。
今回は自分なりに導き出した解答を、押し付ける形ではなくシンプルに共有しご満足頂けたため、とてもありがたい経験となりました。

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