No.121_大阪の金属加工会社のロゴデザインを制作しました。

大阪にある、金属加工を行う会社のロゴデザインを制作させて頂きました。

●1.ロゴデザイン制作ご依頼の経緯、動機
お客様の会社は、周囲にも工場などが多くとても活気のある地域にあります。
その中でも創立されてからの年数もかなり長く歴史のある企業ですが、シンボルとなるようなロゴは作っていない状況でした。
ご担当者様が社内・社外におけるイメージ改革にも熱心に取り組まれている事もあり、また現状として
・交流会などで名刺を交換しても、自社が何の会社なのか(相手が)わかりにくい
・現代やこれからの事、会社を担っていく若い世代の人たちの事も考える必要がある
・業種的にもいわゆる3Kのネガティブな印象があるが、社内スタッフ達の意識も変革してきた。それに伴い、外部に対しても正しいイメージのアピールやイメージアップを図る必要がある
といった事をお考えでした。

●2.打ち合わせ
ヒアリングの結果、歴史ある企業、確かな技術を培った会社としての信頼感を保ちながら、昔ながらの堅苦しいデザインではなく、明るく爽やかな印象も出す事を必要とされていました。
明るく親しみやすさもあり、開けたイメージ。企業としての信頼感や堅実さもあるような、そんなデザインです。
下画像のような図も使用し、目指すべき方向性やイメージを共有しました。

上記のような事を含め様々なお話をした後、工場の見学もご一緒にさせて頂きました。
金属加工業、と書きましたが、その中でも、鉄板を切断する事業を営まれています。
ご担当者様と一緒に工場を回りながら、大変な暑さの中をお仕事されていましたが、快く撮影させて頂きました。

シャーリングと言うそうなのですが、上画像のような機械で鉄板を挟み、上下からカットされます。
一律決まったものの生産ではなく、クライアントの要望に合わせ都度そのサイズに切断されます。

大きい鉄板から小さなサイズの鉄板まで、様々に切断されます。

とても大きなサイズのものとなると、二人の職人さんが息を合わせて機械に差し込みカットされている様子が印象的でした。

●3.シンボルマークについて

シンボルマークについては、前述したように「名刺を交換しても何の会社かわかりにくい」と言う事をお悩みだったため、
業種に関連するようなデザインにしようと考えました。
特化している「シャーリング」「鉄板切断」を簡潔に描写しようと思い至り制作しています。
円の中の黄色のラインが、差し込まれている鉄板です。それを上下から挟みカットしているシーンをシンプルに表現しました。
アイコンのような簡潔なデザインにする事で、このロゴを見せながら、どんなお仕事かを簡単に伝えられるようにしています。
鉄板となるとどうしても四角形を意識してしまうのですが、円形に収める事で親しみやすいイメージにしました。
太い線で認識しやすくし、ヘルメットや車、看板など様々なツールに使用した時にパッと目に入りやすくしています。

色については、赤や青といったハッキリとした色味が良くも悪くも同業種では使用されやすい事もあり、
メインカラーを青緑にして印象的でフレッシュなロゴにしました。
差し色にも明るい黄色を使用し、爽やかで親しみやすいものとなっています。

●4.ロゴタイプ(社名書体)について

社名書体のデザインに関しては、シンボルマークとのバランスを考え、あまり主張しすぎないシンプルなイメージにしています。
細身のプロポーションの文字を制作し、重すぎず爽やかなデザインとなっています。
「A」の横線は削除し、スッキリとした印象にしました。
また、ロゴとして表記する際に日本語にするかお悩みでしたが、出したいイメージが何か、と言う観点から、
日本語だと堅実さは出るものの重いイメージが強いため、今回は英語での表記が適しているると提案しています。

●5.ロゴデザインの完成、納品

初回の提案そのままでOKを頂き、納品させて頂きました。
信頼感と安心感、明るいイメージを備えたデザインを目指し制作しています。
今後の様々な用途を考慮し、モノクロや白抜きパターンも納品しました。

●6.名刺デザインの制作
ロゴデザインの制作と同時に名刺デザインもご依頼くださっていたため、平行して進めました。


※お名前などの個人情報は変更しています。
余計な装飾や色味は使わず、かつシンプル過ぎず爽やかなイメージのデザインにしています。
差し色である黄色を効果的に使用し、明るさと信頼感を両立したデザインを作成しました。
印刷も担当させて頂き、白が綺麗で緑や黄色が生える紙を選択し、印刷しています。

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