No.135_アウトドアブランドのロゴデザインを制作しました。

主にフィッシングを中心とした、アウトドア製品を制作・販売するブランドのロゴデザインを作成しました。
カバンなど様々な商品を展開していくことが予想されるにあたり、汎用性の高いロゴを制作しています。

●シンボルマークについて

シンボルマークについては、どのような商品にもなるべく収まり良く使用できるよう、正円をベースとしたフォルムのシンプルなデザインにしています。
ブランド名の由来が「自然との共生、調和、一体」という意味から考えられています。そこから着想し、右下には葉のフォルムをあしらい、自然を象徴しています。
葉の中の白抜きのスペースをよく見ると、主力製品である釣りを象徴する魚のシルエットが浮かび上がるデザインにしました。
それらを一つの円で囲むことで、自然との調和、一体をシンプルに表したデザインとなっています。
実際に商品に使用する際には、例えば黒のカバンに黒でロゴを取り付けるなど、主張を強めるのではなく控えめな印象にしたいとのことでした。そのため、ロゴも派手でインパクトの強いものではなく、優しく温かで素朴なイメージにしています。
上記の通り黒で商品に取り付けるため打ち合わせの段階ではカラーも「黒で良い」とお伝えいただいておりましたが、実際にはチラシなどの広告媒体やカード型のタグへの印刷などでの使用も想定できるため、その際には黒だと渋すぎる、暗さや重さを感じさせてしまうことを懸念しました。
そこで、広告や販促的な媒体向けとして、自然(特にアウトドアと関連が深い山や森、海や川)をイメージした青と緑のグラデーションによる素朴な美しさを提案しています。

●ロゴタイプについて

ロゴタイプ(ブランド名を表す文字列)のデザインについては、アウトドア特有の明るく元気な印象も出したいと考え、また可読性も考慮して太くて安定感があり、かつ文字のフォルムは丸みのあるデザインにしています。丸みのあるフォルムの文字にすることのもう一つの狙いとして、丸い形のシンボルマークとの親和性もあるように考え制作しました。
文字を特徴的にしたり装飾性をもたせてしまうと、シンボルマークに対し主張が強くなりすぎてしまうため、全体を組み合わせた場合のバランスを考えたシンプルなデザインにしています。

今回のような、商品に使用されるブランドロゴの場合、単純に印刷だけではなく、刺繍であったり焼印であったりエンボスであったりワッペンであってり、様々な手法での取り付けや立体的な造形になることも考えられます。そのため、色数やスペースにとらわれず、イメージを損ねずに展開できるような簡潔なシンボルデザインを目指しました。

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