No.047_作家ユニットの独自性の強いロゴデザイン

3人の作家さんが作ったユニット用のロゴデザインを作成させて頂きました。

クライアントの信念として、「文章もデザインである」というものがありました。例えば使用する書体、改行の仕方、句読点の使い方など自分の想いを最大限、正確に伝えるために細かな事まで計算されて作られているものであり、それはデザインである。という考え方です。そしてそういった思考をされている作家さんのロゴを作るということで、「自分もメンバーの一員」になった気持ちで取り組むことにしました。仮に自分がメンバーなら、「これはどうですか?あれもどうですか?」と相手の反応を伺うようにいくつも作品を出すだろうか?と考え、自信を持った1案のみを作成して提出致しました。

また、作家さんは文章で勝負している、では自分ならこの案件はいわゆるマーク=図柄やイラストではなく、「文字をどう表現するか」で勝負すべきと考え、ユニット名を表す文字にどうやって独創性を持たせるかを検討し作成したロゴです。

ご依頼としては「脳みそ茹だっちゃってる感じで!」と言われ、さてどうしたものか…とかなり悩んだのですが、文字の輪郭をボヤかしていき、沸騰して融解してしまっているような、ドロドロになっているようなイメージを表そうと考えました。柔らかく輪郭が崩れていき、しかしギリギリで文字を認識できるようなポイントを探り作成しています。

テーマがハッキリしましたので、ラフスケッチも少しだけ書き、ベースとなるイメージが出た時点ですぐにPCでの作成に取り掛かりました。

どのくらいまで崩しても大丈夫か?といった点を探るべく、少しの違いでたくさんのバリエーションを作成して吟味していきます。

自分なりに検証を重ね、オリジナリティとお名前との関連性、完成度を備えたロゴが完成致しました。

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