新薬の開発に関する業務を行う企業のロゴデザインを作成させて頂きました。

1.デザインのコンセプト

業種上あまり派手なデザインや主張するデザインは好ましくなく、清潔感や信頼感を感じられるロゴをお求めでした。
作成したロゴデザインは、飾りやアクセントは一切付けず、ごくシンプルなイメージに。
特定の印象を感じさせず、誰が見ても抵抗感の少ない普遍的なロゴに致しました。
略称を構成している一つ一つの文字を丁寧に作成し、細すぎず太すぎず、柔らかすぎず硬すぎず。
静かな佇まいと誠実さ、ひたむきさを感じるようなデザインを目指しています。
文字間も空け気味にし、窮屈さのないスッキリとした印象にしました。

2.ロゴデザイン制作におけるポイント

デザインの制作を依頼する際、お金を払ってプロに頼んでいるという意識から、どうしても奇抜さや手の込んだイメージを求めてしまったり、
また作成するデザイナー側も
「こんなシンプルなデザインだと受け入れてもらえないんじゃないだろうか」
「もっと、『作りました！』『プロです！』感を出さないと採用にならないんじゃないか」
と考えてしまいますが、大切なのは「目的」と「それを達成するためにどのような表現がふさわしいのか」という観点ではないかと日頃考えています。

この案件では、元々お客様も「シンプルな方がいいだろう」というイメージを持って下さっていましたが、
私からも提案時になぜその方が良いのか？
（＝派手に主張したり色々なものを取り付けたようなイメージは御社の対外的なイメージや姿勢として正しくないのでは？）
というお話をし、お互いに理解、納得して進めることができました。