No.023_和食飲食店の家紋をイメージした和風ロゴデザインを制作しました。

和食飲食店のロゴデザイン

おにぎりを店内で召しあがれる飲食店の、店舗ロゴデザインを作成させて頂きました。

1.ロゴ制作の背景

おにぎり専門店ということで和をイメージしたデザイン、というご要望でした。
お店の特徴として、
注文を受けてから職人さんが一つ一つ握る。
注文してからの用意にはなるが、職人の熟練の技術によってスピーディに提供できる。
おにぎりに使用するお米や水、塩、具材など素材にもこだわり質が高く美味しいおにぎりを提供していく。
テイクアウトも出来るようにしたい。
仕事帰りなどに気軽に寄って買って頂き、パッケージもミスタードーナツの箱のような形で持ちやすくオシャレなものにしたい。
東京オリンピックを意識しており、その機会に海外にもお店を出していきたい。
とのことでした。海外用に、店名を英語表記にしたデザインも制作しました。

飲食店の店舗ロゴデザイン ロゴデザインバリエーション

2.デザインのポイント

和風イメージを出したいとのことでしたが、あまりにも和を意識しすぎると伝統的な印象が強くなり、重たい印象や敷居の高い印象になってしまうのではないかとの懸念を感じました。
そのため、「古くからの歴史ある和イメージ」ではなく、「和モダン」をテーマとしてロゴデザインを目指しました。
モチーフとしては家紋を使用し、かつ現代的なエッセンスを取り入れたデザインにすることを考え作成しています。

3.制作と提案

初回デザイン案

初回案としては3タイプのデザインを提出いたしました。
1つ(左)は家紋を意識し、「職人が一つ一つ手で握る」かつ、ストレートに「おにぎり」を表現すべく、手が米の漢字を包み込むようにしました。
外国の方は米の字は読めませんが、漢字であることで「あれ何?」と興味を持って頂けたり、和のイメージをわかりやすく訴求することを狙っています。
2つめの案(中央)は、同じく家紋的ですが、描いているモチーフとして素材を表したデザインにしました。
米を表す稲、水を表す波文様、塩の結晶を描いた図形…抽象的ですが素材へのこだわりを表しています。
お店のロゴなので名称は少しポップで特徴的な書体で作成しました。
3つめの案(右)は、少しモダンで斬新さを強めたデザインに。
店名を漢字で入れて印象的にし、他案よりも若さと手軽さを強調しています。
店名はインパクトのある筆文字デザインでアピールしました。
提案時には、よりイメージが湧きやすいように各ツールに使用した時の参考デザイン画もつけました。
企業の名刺や封筒以上に、お店のロゴは消費者の目に触れる機会が多い為、実際にロゴを使用したらどんな風に見えるかのイメージをできるだけ想像して頂きやすくしています。

デザイン展開イメージ

4.修正〜決定

ロゴのデザインはベースを前述一つ目(左)のデザインに決定しました。
2つ目の案の外周円を筆で描いたイメージが好印象のため、組み合わせたいということになりました。
また、シンボルマーク内の「米」の文字や色のつけ方など、細かい部分をバリエーションを作り調整しています。
手の形もシャープ過ぎるのを丸みのある温かなデザインに修正しました。

ロゴ修正案

微調整してブラッシュアップを繰り返し完成しました。

ロゴデザイン決定案

5.名刺デザインの制作

後日、会社の名刺のデザインも作成させて頂きました。
ショップカードではなくあくまで会社の名刺のため、ポップにはせず信頼感と温かみのあるデザインを提案・作成致しました。
米へのこだわりを名刺でも訴求したいと考え、グラフィックとして取り入れています。
ベースカラーも米や稲をイメージした温かみのある色味にしました。
裏面には、運営しているお店のこだわりポイントをアイコンと共に表記することを提案致しました。

名刺デザイン

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