チャリティイベントにおける、チラシやステッカー等の販促物に使用するロゴデザインを作成させて頂きました。
震災復興に関するイベントで、フットサルによって、チャリティであると同時に元気に楽しく！と言う内容です。

1.初回提案から修正まで

お客様からのご依頼として、明るく楽しいイメージのロゴデザインをご要望でした。
初回のデザインでは、子供達も対象であることからかなりポップでエネルギッシュなイメージに。↓

文字数が多いので、メインタイトルは二段にしてダイナミックに。
クレヨンのようなテクスチャやサッカーボールをスタンプ調にしたパーツをあしらい、動きがあって明るく楽しい印象、ワクワクしたデザインにしました。
しかしお客様のイメージとは異なっていたようで、「ニョロニョロとしているのでスッキリさせたい/メインタイトルは一行で/文字の太さはOK」などの修正のご要望が。
内容に従い、修正案を作成します。

だいぶイメージに近づいたようですが、連絡を取り合い修正を重ねていきました。

↑修正の過程で作成、提示したバリエーションの一部です。あまり違いがわからないと思いますが、サッカーボールのアクセントの入れ方やちょっとしたバランスの違いをお客様と一緒に検討しながら作成しました。

2.ロゴデザイン制作の過程におけるポイント

この案件について、ロゴデザインの作成を進める上での重要なポイントの一つが、「A4サイズのチラシに使用する」ということです。
通常は、「様々な媒体で使用することを考慮したデザイン」ということが基本なのですが、今回はほとんどの使用目的がA4チラシであったため、制作する上で「A4チラシ上でどのような収まりになるか」ということをバランスの大きなポイントとして考えねばなりませんでした。
PC上でデザインを作成する際、そしてお客様にデザイン案を提示する際も、A4へ配置した時の簡単なイメージ図を添付致しました。

 

3.完成

上記のような経緯を経て完成です。

 

経緯を簡略して文章にするとあっさりしてますし、完成デザインもあまり凝りすぎていないシンプルなものですが、短納期でしたが実際には修正などのやり取りを何度も行いました。
ボールの位置や微妙な色味などの細部も、実際にバリエーションとして提示しお客様にもご覧頂くことでお互いの意見を伝え合うことができます。
手間と時間がかかってしまいますが、より良いロゴデザインを制作するための大切な経緯と捉えています。

デザイナーとしても、頭の中で「こっちの方がいい」と決めつけず、細かな違いでも実際にバリエーションを作ってみて比較することが大切だと思います。
「これ以上太くしたら野暮ったくなる」と思っていても、実際に太くしてみたら意外といいイメージだったりすることも多々あります。

4.チラシへの展開

この案件では、ロゴを使用したチラシのデザインも作成させて頂きました。
チラシデザインについては急ぎでかつ低予算だったこともあり、お客様がパワーポイントで作って下さっていたイメージ図を元にブラッシュアップする形で協力させて頂きました。

チラシのデザインは子供達のスポーツらしく元気でカッコいいイメージに。
文章の微妙な修正を除き、ほぼ1発OKを頂けました。