釣り具を販売する企業（メーカー）の、企業ロゴ兼ブランドロゴのデザインを作成させて頂きました。

1.ロゴ制作依頼の動機

元々既にロゴをお持ちの状態でしたが、ロゴを含め商品のデザインも変更して行きブランドイメージを刷新したい、ということから始まりました。
それまでは社内でデザインを制作していた状態でしたが、デザインの専門家（いわゆるデザイナー）ではなく営業や企画を担当する方達が自分達で作っていたとのことで、これを機にプロに任せたい。ということでご依頼頂きました。
左図が元々ご使用されていたロゴ、右図が提案・作成したロゴデザインです。

2.ロゴ制作の過程

釣りという業種はスポーツとは言え楽しまれている方の年齢層が比較的高く、また、ブランドもかなりの数が存在しており
どうしていくべきなのか難しい位置付けとなっていました。大手ブランドのような知名度や信頼が築かれているわけでもない状態で、
あまりに斬新な印象にしてしまうと既存顧客が離れてしまう。だけど若い人にも良い印象を感じてほしい…
私は釣りに関しては全くの無知だったため、そもそもどう言ったブランドが存在しているのか、またそれらはどんなロゴを使用しているのかを調べるところから始めてみました。

上図は一部ですが、これ程たくさんのブランドがあることに驚きました。
既存のブランドロゴとの差別化を図るため、スポーティさと若さ、しかし中高年の方にも受け入れやすいようなデザインを目指すことにしました。
イニシャルをロゴデザインのモチーフとして使用したい、というご要望があったため、XSをどのような形で表現するかをラフスケッチ&PCでの制作にて考えていきます。
また、商品を製作・販売するメーカーのブランドロゴである以上、ロゴの使用方法もかなりの多岐に渡る（カラー印刷、モノクロ印刷、エンボス、刺繍、立体物など）ことが想定されるため、シンプルな形状であることを必須条件として制作しています。ポイントとしては、
●細かすぎない、細すぎない
●複雑でなくシンプル
●グラデーションを必須条件とした表現にしない
●モノクロまたは一色ベタでも表現できる
●他ブランドロゴとの類似がない
といった内容です。
下図は、作成したラフ案の一部です。

制作した中から数点選出してブラッシュアップした後にプレゼンテーションに臨み、
シャープで躍動感のあるイメージ、レジャースポーツらしい爽快さのあるロゴデザインに決定しました。

「自分たちでもXSをモチーフにロゴを色々考えてみたが、このような発想は出てこなかった」とのご感想でした。
パッケージや商品、タグなど様々にご活用頂いています。