No.120_WEB制作会社の先進的なロゴデザインを制作しました。

千葉県で活動されている、web制作やコンサルティングを行う会社のロゴデザイン制作を担当致しました。

●1.ロゴデザイン制作のご依頼の経緯、動機
既に個人事業としてウェブサイトやロゴをお持ちの状態でした。
法人化にあたり、ウェブサイトのリニューアル、それに併せロゴも企業として信頼感のあるイメージを出すべく刷新したいとのご希望があり、
知人のデザイナーさんよりご紹介頂き制作をスタートしています。
千葉県のお客様という事もあり、スカイプにて打ち合わせを行いました。

以前にお持ちだったロゴは、いわゆる無料でロゴを制作できるツールを用いて作られたそうです(上図)。
実際に使用されていたのは上図の右下のデザインですが、親しみやすい印象はある反面、会社としての信頼感や
サービスの上質さを感じさせるにはそぐわない事もあり、イメージを全く新しいものにするべく進めています。

昨今ではネット上で簡単にロゴなどを制作できるサービスも増えており、またその精度は高くなってきてはいるようです。
コストもかからず名刺にちょっとしたオシャレなアクセントとして使用する程度には良いのかもしれませんが、
本当に会社やお店のシンボルとしてふさわしい体裁やクオリティのあるもの、すなわち信頼感や独自性、誠実さを適正に訴求できるようなレベルのものは
自動生成や安い料金ではまだまだ難しいように思います。

●2.シンボルマークについて

シンボルマークは、WEBに関連する業種らしい先進性、ネットやITのイメージを感じるデザインを制作しました。
お客様のご要望もあり、カラフルで明るい色彩によって温かみや親しみやすさがありながら、堅実さと信頼感を感じるデザインです。
チームとしての取り組みやお客様との深い信頼関係(仲の良さ)を大切にし、また仲間と言う言葉の重要性からも、
カラフルなラインが一つに集まっていくようなデザインによって一体感のあるロゴにしました。
社名から「幸運が集まってくる場」というコンセプトを設定し、表現しています。

●3.ロゴタイプ(社名書体)について

社名については、シンボルマークの存在感やメッセージ性を損ねないようシンプルな文字を制作しています。
文字数が少し長い事もあり縦長のフォルムの文字を制作し、バランスよく収まるようにしました。
硬すぎず柔らかすぎず、シャープな先進性と丸みをバランスよく両立させています。
日本語表記の有無の2パターンをそれぞれ作成しました。

●4.ロゴデザイン制作のプロセス

打ち合わせにてお伺いした内容を整理し、
「マーケティング/コンサルティング/地域復興/プロモーション/チーム/本気・全力・応援/人情/仲間/フィールズ
信頼/コンサルとしての権威/プロフェッショナル/熱さ/深い理解」
など様々なワードを抽出しました。

ロゴを刷新する上での課題が、「プロらしさや会社としての信頼感を出したい・しかしアツさも必要・チームや結束力、仲間というテーマも出したい」
というような内容です。
全てをバランスよくまとめ、かつクドイ印象になってしまわないようにするため、
・色はカラフルにする=明るさや温かみ、熱意や親しみやすさを表現
・テイストは先進的にする=グラデーションなどの表現を工夫し、ウェブ業らしいイメージやプロフェッショナルな信頼感を出す
・形は収束するようなフォルムにする=結束感やチームとしての一体感、信頼を表現する
と、それぞれの項目でテーマと方向性を設定して制作しました。

初回にて提案した3パターンのデザインです。
無意味に捨て案のようなデザインやかけ離れた案は制作せず、どれを選んでも課題と目的から外れていないイメージにしました。
経過としては、下2つの案に対し様々な修正のバリエーションをこの後提示しましたが、
最終的にはほぼ初回のデザイン通りのロゴをご採用下さっています。

●5.ロゴリニューアルによるビフォーアフター

元のデザインはやはりポップさが強すぎる事もあり、ロゴを変更する事で
サービスや業務の質の高さ、会社としての品格や信頼感、誠実さをより正確に訴求できるようになったのではないかと思います。
現状の問題や課題に対し何を目指すのか、どういったイメージを表現すべきかという事をしっかりと設定してから制作する事で、
単に好みやテクニックの問題ではなく、求めているものにふさわしいデザインが完成します。

●6.納品パターン

今回のデザインはグラデーションの使用やカラフルなカラーリングを施している事もあり、様々な場面で使用できるよう、
納品パターンも多めに制作しています。
・基本となる、フルカラーのデザイン(縦組み、横組み、和文社名あり、なし)

・グラデーションによる先進性をモノクロでも活かすためのグレースケール

・グラデーションが使用できない条件の場合用の、1色ベタパターン

・白抜きパターン

近年ではウェブサイトのフッターなどに白でロゴを入れる事が当たり前のようになって来ている事もあり、
白抜きバージョンもほとんどの場合はデフォルトとして納品一覧に入れています。
また、今回のような多色やグラデーションなどの特殊な効果を使用しているデザインであっても、
(特に会社ロゴである以上は)モノクロなどでも使用できる造形である事が基本だと考えられます。
グラデーション効果に頼ったり最初から立体的な表現ありきで考えると質が低くありきたりなデザインになってしまいがちです。
まずは造形の精度の高さをしっかりとしたものとし、イメージ的な効果として加工などの表現を上手く扱う事が
良いロゴを完成させるための道筋の一つだと思います。

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