No.014_釣りブランドのシャープなロゴデザインを制作しました

釣りブランドのロゴデザイン

鮎釣り用ブランドのブランドロゴデザインを作成致しました。

1.ロゴ制作ご依頼の動機

以前ご紹介した釣具メーカーさんの中のブランドの一つです。
それまでは全ての商品を一つの名称の中で展開されていたのですが、ジャンルによってブランド分けを行いイメージをより明確に発信していこうという目的がありました。
鮎釣りをやるのは、釣り好きの人の中でもかなり凝っている方々だそうです。
(私も最近友人たちの影響で時々釣りに行くのですが、鮎釣りにはちょっと手を出しにくいイメージがあります。)
カジュアルな服装ではなく、ウェダーやタイツ、それ用のシューズ(鮎タビ)を履いて本格的な格好の方が多いとのこと。

2.デザインのポイント

鮎釣りに関しては、商品のデザインも、ファッショナブルやオシャレさと言うよりは、
プロ仕様のようなかなりスポーティなものがスタンダードかつ好まれるということでした。
そこで今回のブランドロゴについても、レジャー系のメーカーイメージではなく、テニスや陸上、サッカーなどのようないわゆる部活系、競技系のスポーツのようなテイストでデザインを制作しています。

3.ロゴ制作の過程

下図は作成の経緯の一部です。
最初から1案に絞り込まず、(手書きラフの段階も含め)多くのイメージを形にしていく事によって、様々な可能性を検討する事が出来ます。

ロゴラフ案

多様な製品への印刷や刺繍が考えられるため、最終的には楕円形で収まりの良いシンプルなデザインになりました。
ブランドロゴとなると、基本的に長く使用して育てて行き、少しずつ認知を深めていくもののため、シンプルで覚えやすい(そして使いやすい)ことが必須のように思います。ポイントとして、
●複雑でないデザイン
●再現性が高いデザイン
●インパクトが強いデザイン
●覚えやすく(何か)理解出来るデザイン
●色に依存しすぎないデザイン
●長年飽きない、普遍性の高いデザイン
●べた塗りで表現出来るデザイン
●収まりの良いデザイン
といった事があるかと思います。

完成したブランドロゴデザイン

4.商品へのロゴとイメージの展開

 

ロゴを展開した商品デザイン

このブランドでは、商品自体やパッケージのデザインもトータルで担当させて頂いています。
帽子、フローティングベスト、シャツやタイツなどです。
同じデザイナーが一貫して関わることによって、常に統一した世界観を訴求することができます。
また発注者側も依頼先が変わるごとに説明をしたりする手間が省けます。
デザイナーも該当の案件に対してより深く考えることができるため、話が早い。
これからのグラフィックデザイナーと企業の関係性は、分業化ではなく、より密接に結びつきヴィジュアルイメージを一手に引き受けることができるようになっていくことが大切なように思っています。

 

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