【目次】
No.019_中国用店舗のショップ名ロゴデザインを制作しました。
ショップ/クリニック, 高級感, 和風, 店舗運営/商社/卸/小売のロゴ実績/2018.01.12
中国(上海)にて日本の逸品を紹介・販売する…という店舗のロゴデザインを作成させて頂きました。
1.ロゴデザイン制作ご依頼の動機
MADE IN JAPANの優れた商品を販売するため、また、ターゲットも富裕層に当たる方々との事もあり、ご名称も黄金の国を意味する言葉となっています。
そのため、ロゴマークについても高級感や洗練されたイメージを出したいとのことでした。
日本のイメージもわかるようにしたい…しかし日の丸などは避けたい。
というご要望もありました。
2.デザインのテーマを考える
さてそこで一体何をどう表して日本のイメージを伝えていこうか…という点からスタートしました。
日本を表すものとは言っても、たくさんあります。
富士山、漢字、松竹梅、市松などの模様、家紋、鶴、折り紙、和紙…
あげていくとキリがないかも知れませんが、富士山や鶴を使ったデザインだと分りやすいけど安直過ぎる気もする…ということでかなり悩みました。
悩んだ末、中国と日本両方で関連性のあるモチーフを使用してはどうかと思い至り、「漢字」「押印」をテーマにしようと考えました。
漢字は日本らしいイメージを伝えるものではあるけど、元々中国の文化のため違和感もありません。
また、押印という行為をデザインに取り入れる事で、「このロゴがパッケージなどに印字されたもの=逸品として認められたもの」というようなコンセプトを表す事が出来ると考えました。
3.デザインのポイント
「日本(メイドインジャパン)」「押印」「品質」といったテーマを設定したため、あとは「どんな印(ハンコ)にするか」という事がポイントとなります。
最初の提案としては、あえてカタカナモチーフにして漢字っぽく見せる事で、面白いロゴデザインにならないかというアイデアで作成を進めました。
中国の方が見た時に、一見すると何かの漢字に見える、しかし読めない…
実は日本独自の文字で店舗名が書かれていて、それが一つの漢字のように見えるロゴになっています。
「ジパング」の四文字を古印体の漢字のように見せるべく検討し、制作致しました。
「ジ」がちょうど漢字の氵変のようにも見えそうなのが面白いと思い、それをベースに制作・比較・検討していきます。
下図の右が、初回にて提案したロゴ(マーク部分)です。
「ジパング」というお名前からも、色は素直にゴールドにしました。
高品質をイメージさせる色としても、最適です。
4.修正〜決定まで
提案デザインに対しアイデアは気に入って頂けたのですが、やはりカタカナは何なのかわかりにく過ぎる…
さらに、日本と関連性のあるモノもどうにか中に取り入れたい。
というご要望がありました。
そこで、店舗名の英語表記を押印や落款のように見せるべく修正していきます。
さらに文字を富士山ぽくして見たりワンポイントで何らかのモチーフを入れてみたり…下図は制作過程の一例です。
線の太さや構成している文字の入り方、バランス、モチーフなどを様々に検証しブラッシュアップしていきます。
数度のブラッシュアップを経て完成です。
押印のように見せつつ、よく見ると店舗名を表した英語によって作られており、Aは富士山を思わせる形に致しました。